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ブランディングコンサルタントの依頼費用は?料金設定のポイント解説!

ブランディングによって商品やサービスに付加価値を加え、他社との差別化を図ることは、重要なマーケティング手法の一つです。しかし「ブランド」は消費者の心理的なイメージに基づくものであり、品質のように明確な評価基準があるわけではありません。そのため、価値を向上させることが難しいという特徴があります。そこで役立つのが、豊富なノウハウや知識を持つブランディングコンサルタントです。経験に裏付けられた客観的な意見を取り入れることで、より的確で実効性のある戦略を立案できます。

本記事では、マーケティング戦略において重要なブランディングをテーマに、コンサルタントに依頼するケースや費用面を中心に解説します。

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ブランディングコンサルタントとは?

ブランディングとは?

ブランディングとはそもそもなんでしょうか。
「ブランド」とは消費者がその企業の商品やサービスに対して抱いている心理的な価値のことを指します。単に商品の質だけで値段が決まるわけではなく、その会社のブランドが商品の値段を大きく左右します。ブランドとはこのような一見してわからない、消費者の「共感」「信頼」などの心的イメージに基づく付加価値を指します。

ブランディングコンサルティングの意味

例えば、「自社の車の最高時速を上げる」という課題であれば、機械工学的な研究開発が必要であるとすぐにわかります。しかし、その車の「イメージを向上させる」という課題に対するソリューションならばどうでしょうか。すぐには道筋が浮かびにくいはずです。なぜならそこには「最高時速」のような数値的な指標がそもそもないので、何を持って「課題が解決した」といえるのか、という「定量化」が困難だからです。ブランディングとは定量化することが難しいことに表現されるように、非常に難しい領域です。

また、近年はSNSの発達もあり、情報の拡散性は飛躍的に向上しています。そのため、下手に誤ったブランディングをしてしまえば、企業イメージは簡単に低下しうるリスクをはらんでいます。そこでブランディングコンサルタントに依頼を行うことで、効果的にブランディングを行うことができます。例えば、いかに定量的観点からブランドイメージを向上させるかや、実際にどのような制作を行うかなどのブランディングに必要な知識を豊富に有しており、それらを時代の流れも踏まえた上で的確に提供してもらえるのです。

ブランディングの目的

利益率の向上

ブランディングが成功すれば、利益率の上昇が見込めます。なぜなら消費者は多少値段が高くとも、自分が信頼を置き、その企業理念に共感を寄せているような会社の商品・サービスにお金を払う方が、よくわからない企業の商品・サービスにお金を払うよりも満足度が高い傾向にあるからです。このため、ブランディングがきちんとできれば値段以外の強みが増えるため、いわゆる「価格競争」からも抜け出すことができるのです。

企業価値の向上

またブランディングによってイメージが向上すれば、企業価値も上昇します。その企業がどんな理念を持っているのか、どんな価値を社会に提供したいと考えているのか、という点が広く伝わることで、その会社の隠れていた価値が顕在化する上に、それに共感を寄せる方が増えれば、人材の確保や出資者、協力企業の増加などが見込めるからです。例えば、新卒採用の「学生が行きたいと思う企業ランキング」を思い出してみても、ランキング上位の会社はいわゆるその会社のブランドが広く世の中に伝わっている、いわばブランディング成功企業ばかりが名を連ねています。

このように、ブランディングはその企業の商品・サービスの売り上げはもちろん、その企業の価値そのものにも大きく影響を与えるものであることがわかっていただけたかと思います。

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ブランディングコンサルタントの良いところ

一般的な戦略コンサルティング会社でもこういった領域も手がける場合はありますが、ブランディングコンサルタントの場合は戦略の立案に止まらず、クリエイティブ制作のような実行支援まで一貫して行ってくれるところに強みがあります。それでは自社内で完結せずに、ブランディングコンサルタントに依頼することのメリットとはどんなものがあるでしょうか。

客観的なアドバイスがもらえる

まずは自社のブランドについての客観的なアドバイスを得ることができます。これだけだと一見そんなに大したことがないようにも感じられますが、実はブランディングにおいてはこの「他者の視点」が非常に重要になります。なぜなら、「ブランド」とはそもそも「ユーザーという他者からみた自社のイメージ」に他ならないからです。社内の人間は当然自分の会社について詳しく知っている上に、そもそも入社して働き続けている時点でその企業にある程度ポジティブな「イメージ」があるでしょう。

このため、「ユーザー側の視点」が忘れられがちになってしまい、結果的にブランディングがうまくいかない、というようなことが起こりかねません。そういった意味で、コンサルタントの客観的な視点を取り込むことが何より重要です。

スピーディーに対応してもらえる

またこれはブランディングに限ったことではないですが、何よりもブランディングコンサルタントはプロジェクトの処理スピードが自社で行うよりも早いという強みもあるでしょう。これまでの経験やノウハウを総動員してアプローチするため、自社でゼロから学びながらブランディングを行うよりも、遥にスピーディーに業務を行うことができるでしょう。その分コストも浮くと考えれば自社で行うよりも的確かつスピーディーに業務を行えるブランディングコンサルタントの方に軍配が上がるのではないでしょうか。

的確にブランディングを進められる

またブランディングのさまざまな知見を有するブランディングコンサルタントは、当然その長年の業務経験に基づく知識や経験や過去の事例を多数知っています。そういった意味でブランディングコンサルタントに依頼することで、的確な上に自社内では出せないような発想やノウハウを提供してもらえるという強みがあるでしょう。

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ブランディングコンサルタントに依頼する場合の取り組み体系

次にブランディングコンサルタントに依頼する場合の取り組みの体系について説明していきます。「ブランディング」と一口にいってもその中にはさまざまな業務が内包されています。そこで、コンサルタントに依頼する場合にはその業務のうち特に自社ではできない部分だけ依頼する、といったことも可能になります。

マーケティング方針や戦略を依頼する場合

ブランディングコンサルタントはそもそもクライアント企業がマーケティングにおいてどのような方針をとるかという上流の工程についてもカバーしています。まず、その企業が抱えているマーケティング面での課題についての分析を行い、市場調査などに基づくデータ面からいかにしてマーケティング施策によって企業の利益を向上させるかという大枠の道筋を組み立ていくのです

メディア対応を依頼する場合

またメディア対応やニュースリリースの執筆の代行など広報に携わる施策を、ブランディングに関わるあらゆる業務として、包括的に取り扱っている場合もあります。

制作を依頼する場合

制作面だけを依頼することもできます。「制作面」とは例えばロゴマークの作成などがこれにあたります。こういった会社のロゴの作成などで会社に親しみを持ってもらうことも重要なブランディングの一部といえます。またWebサイトの制作などもあります。この場合単なるWebサイトの制作ではなく、デザイン性などが高く、それに加えてSEO対策なども意識したWebサイトの作成が可能です。

他にも紙ベースのパンフレットの作成などもあります。パンフレットは消費者が初めてその会社について触れる情報にもなりうるため、ブランディングを意識したパンフレット制作も重要性が高いといえるでしょう。

ブランディングコンサルタントへの依頼の費用相場

先述の通り、ブランディングには幅広い業務が含まれます。そのため、自社がどの業務を必要としているかによって費用は大きく変動します。また、依頼先の企業によっても費用相場は異なります。たとえば、中小企業向けのブランディングを得意とする企業もあれば、大企業向けの外資系ブランディングコンサルティング会社もあり、それぞれ料金体系や業務範囲が異なります。そこで、以下では企業別の費用相場業務別の費用相場の2つに分けて解説していきます。

企業別の費用相場

まずは企業別の費用の相場から説明します。例えば、あるコンサルティング会社は、クライアントの分析やパンフレットやWebサイトの制作を行い、それをSNSなども運用した上で、月額約15万円〜と定めています。また、商品やサービスのブランド化に重きを置くコンサルティング会社では、もっと金額がかかります。月額約30万円~が多いです。このように、企業ごとにそれぞれ強みがあり、費用もさまざまであることがわかります。また、ブランディングは長期にわたって行うものであるため、一ヵ月などの単発ではなく、半年や一年間などの長期の経験が多い特徴があります。

依頼内容別の費用相場

それでは次に業務ごとの費用相場に移りたいと思います。ここでは、中小企業向けのブランディングにおける大まかな業務ごとの費用相場について紹介していきます。

ブランド戦略作成

プロジェクトの進行やディレクションの業務は大体期間を半年とすると60万円ほどの相場です。

調査・ヒアリング

調査やヒアリングなどの、ブランディングをする上で重要となる、現状のマーケットやクライアント企業の分析はもちろん変動はありますが30万円ほどの相場です。

ロゴ作成・Webサイト作成・パンフレット作成

制作面で言えばロゴの制作は15万円ほどが相場です。他にもWebサイトの制作は相場は80万円ほどですが、工数やプロジェクトによってこの点については大きく変動し、要件定義次第でこれより安くなる場合も高額になる場合もあります。パンフレット制作の場合は30万円ほどになります。

ビジュアルアイデンティティの複数作成

ロゴだけでなくビジュアルアイデンティティなどを包括的に策定して複数案作成するような場合には60万円ほどが相場です。ブランディングを行う際にはその企業やその企業の商品・サービスを象徴するようなキャッチーコピーを考えることも重要です。このようなキャッチコピー開発などの言語化の業務は約50万円ほどの相場になっています。

社内外への告知

こういった業務を通じて生まれたブランドの社内外への浸透も重要です。そこで新ブランドについてのイベントの企画なども行う場合があり、これは約30万円ほどの相場になっています。

以上のように、ブランディングの業務はかなり幅が広く、それぞれに費用もある程度必要となることがおわかりいただけたと思います。

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まとめ

以上の通り、ブランディングコンサルタントはブランディングにまつわるさまざまな業務について幅広い知見を持っており、ブランディングの方針の策定はもちろん制作面や新ブランドの浸透などにも対応してくれます。単なるノウハウだけにとどまらず、その長年培ってきた人脈や経験も提供してくれる上に実行支援まで行います。

ビズブリッジでは、スキルを持つ人材を紹介してくれるサービスの比較をしています。自社に合う人材に出会うためにぜひ活用してください。

引用・参考URL

・参考:ブランディングの費用の相場について 〜デザイン事務所の場合
・参考:ブランディングのコンサルティング費用・料金相場について~結論、依頼を曖昧にすると損をします~

この記事の修者

中村 慎也 (アークワードコンサルティング 代表)

大学卒業後、シスコシステムズにてパートナー企業開発や金融業界向けコンサルティングセールスに従事。その後、人材業界大手のインテリジェンス(現パーソルキャリア)でIT業界向け人材紹介や転職サイト「doda」の立ち上げを経験。ヘッドハンティングでWeb系スタートアップの取締役を歴任した後、2018年にアークワードコンサルティングを創業。IT/Webと人材領域の知見を活かし、Web戦略から施策実行・継続改善まで総合的に支援。フリーランスや副業など多様な人材活用分野で10年以上のマーケティング支援実績を持つ。

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